PBCとPBWの違い(私見)

最近、PBWのマスター業務に興味を持ってすぐ投げた(←)んですが、その時に思ったことをうだうだ。
PBW未経験者の私見。シナリオやったこともないのにな。
(自分はこう思うーとかあったら、ぜひ拝見したいので、私書とか頂ければ喜んで読みまする。)

 学生のとき、よく分からないながら、とあるPBWサイトに登録してチャットだけしたことがありました。なりきりチャットってほんとになりきるんだ、と新鮮でした。ただ、課金できない状況だったんでシナリオに参加できず、話題にほとんどついていけなくて、すぐに飽きたんですけれど。
 それでね最近、PBWのマスター(ライター)業務に興味を持ったんですよ。そんであっちこっちのシナリオリプレイを読んだんですが、結局、これはPBCとは別物だと感じまして、そのことをちょっと。

 かいつまむと、活躍したい! 強くなりたい! 見せ場のログ集めたい!って時にはPBWが最適だと思うの(お金は掛かりそうだけど)。で、逆にそれはPBCの得意分野じゃなくない?と思ったんですよね。
 本音と建前の使い分け、匂わせ、ほのめかしからのツッコミ待ちみたいな、ビミョーなことがPBCの得意分野というか、「ならでは」の特徴かなーと。これをPBWでやろうとしたらプレイング文字数がいくらあっても足りないし、マスターにとっても会話文の調整が相当難しいと思うんだ。けっこう世界が違うかもねという覚え書き。ただし今後認識は変わるかもしれない。

 PBWだと、プレイングで「活躍したい」「こういうキメゼリフを言いたい」と言われれば、マスターは代金を払ってもらってる以上、最大限それらを盛り込んで(参加者同士の合意は前提として)リプレイを作ってくれる、というか作るのが仕事。とにかくばっさばっさ切り倒したい、八面六臂の活躍がしたいんだ!と希望されれば、できる限り、他のPCの活躍の合間を縫って盛り込んでくれるし、「今回は気の迷いで数度味方に銃口を向ける」とか書けば、もちろんそういう展開が盛り込まれる。周囲の反応も大筋は打ち合わせ通りに進む(結果はともかくですが)。プレイヤーもそれを期待して、よりわかりやすいプレイング作成に注力するわけですね。当然、打ち合わせ時には参加者同士の譲り合い気遣いが要求されますけど!! で、そういう各自の希望をうまく盛り込んで、全員に全員の希望する活躍の場を与えることが、マスターのひとつの使命なわけですよ。ダイス判定には従ってもらいますが。
 だけどPBCはちょっと異質で、全員がマスターみたいなもん。自分のロールの一つ一つがいわばプレイングであり、相手のレスはそれに対するリプレイであり、かつ相手にとってそれは自身のプレイングであり、こっちのレスがリプレイとして受け取られて……みたく、2重にかさなった掛け合い(しかもアドリブだよ!!)がえんえんと続く。『結果はともかく』どころか、その過程だってコロッコロ変化するわけです。考えたら、けっこう複雑なことやってるなと思いますね。相手に意図が伝わり切る保証も無いわけだし。相手の意図を読み切れている保証もまた無い。
 (プレイングとリプレイ間でもそうですけど。)

 功績を挙げたい、レベルを上げたいという方向性ならPBWのほうが気分よくやれると思いますが、英雄になりたくてもなれないとか、やむにやまれぬ悪とか、ちょっとなさけないけどやるときはやる勇者とか、そういうセンサイビミョーなキャラは、多分PBCでやったほうがやりやすいんじゃないかな。わからんけど。こんなヤヤコシイことPBWでやりたいなんて言ったら、プレイング見たマスターが訴訟起こすんじゃないの。
 もちろんPBWでも、マスターとしっかり仲良くなって、阿吽の呼吸でキャラの言動を分かってもらえるようになれば別だろうけど、たしかあっち、シナリオ参加は抽選式が多いよね(だよね……?) PCを頭からつま先まで知り尽くしてもらうには、少なからず金と時間がかかる。あっでも無課金サイトだとどうなんだろ。違うのかな。

 その点、初めから自分でキャラを動かせるってのがPBCの利点なんですよねぇ。ただし、PBWでマスターが全部請け負ってくれていた「他PCとの見せ場の兼ね合い」や「空気を悪くせず、かつキャラを壊さない物言い」とかは全部、自分で考えなきゃいけない。「PLの心情的にはこうしたい」というのも、いちいち相手のレス内容から汲み取らなきゃならんし、そもそも前提として、互いが相手を立てあわないとオハナシがこじれる。じょじょに気づくんだよね、折角いろいろ設定詰め込んだのに、なかなか披露できん! 俺は一体どこで活躍すればいいんだ!っていう。
 自分で作ったお仕着せのイベント(クロザネがやってるやつがそうwwww)でない限り、自分が思う100%の『活躍』ができないってのがPBCの宿命だと思います。必ず相手をチラ見しつつの軌道修正が入るの。洗いざらい過去を吐くまでに月単位、年単位かかるのもザラだよね、多分ね。ええ、人に依るけど。

 それとPBWの場合、お金を取って抽選で参加者を決める以上、基本的に「一話完結型のイベント」で「その回の中で提示された問題の完全解決」を目指して動くんだね。一回の参加だけでカタが付く話が多いなーという印象です。問題は解決するものだし、シナリオ上の標的キャラは倒す(or論破説得する)ものだし、参加者には、希望すればほぼ全員に活躍の機会がある。だってマスターが見せ場とかセリフとか全部調整してくれてるから。そういうゲームで、そういう楽しさを味わうゲームなんだから!!

 だけどPBCの場合(っていうかpetitの場合なのかな)、その日限りの単発イベントと明記されてない限り、悪役がその回以降も柔軟に動き続けるから、だからこそエネミーと哲学を戦わせることもできるし、逆に自分が揺さぶられることもできる。もしかして相手は悪役に見せかけた被害者なのかもしれないよね。あっぶね! 黒幕勘違いするところだった!みたいな展開もありうる。
 こんなシナリオ、PBWではとても詳細にはできないだろうと思いますね。一体何回プレイング提出せにゃならんのだ、そして金は。一度きりのプレイング提出からストーリーを膨らませるにも限度がある。しかしその塩梅調整込みで、いかにキャラの活躍を生き生きと演出するか、というのがマスターの手腕にかかってくる、これがシナリオの世界なんじゃないかと感じてます。今は。

 ……とはいえですね、こう、一般的に悪とされる行為をやったら、やっぱり敵愾心をあおるよね。速攻で倒されかねないのは悪役PC(っていうか悪っぽいけど厳密には違うPC?)に共通の辛いところですな。そもそも『問題解決』『勧善懲悪』ってのは全ての物語の軸構造だし、ヘンに理屈つけて悪を擁護されても話がややこしくなるし。万全を期すなら「きょうのロールのもくてき」をあらかじめ提示するって感じなんだろうけど、それもそれで結末を規定してるみたいで変な話だし、そこまでやるのもなぁ……。
 システムとしてのプレイングが存在しない分、そこには暗黙の了解があり、しかしそれは分かっている人にしか伝わらないという身内認識的な性質もあり。ここは各自のバランスでバランスを取っていくしかないバランスゲームだよね。よくある言葉を振りかざせばPDCAサイクルを都度回そうってことになんのかな。結局大事なのは伝わってるかどうかなんだろうけど、それについてはまた記事にしちゃおう。

 なんか、PBWをけなしてるみたいになってたらアレなんですが、別に全然そういうつもりじゃなくて。
 PBWとPBCは似ているようでいて、最大限楽しむための最適解はけっこう違うところにあるのかもなっていう気づきでした。暫定の。普通の据え置きゲームよりかは、やっぱり自由だよね両方とも。
 っていう。

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iguano

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PBCサイト『Petit』の感想&設定置場です。コメントカモンカモン。Petit関係者のみリンクフリーです。

PL:いぐあの
.hackが大好きでMMORPGにあこがれ、PSO2をVITAでプレイしてみるも即投げ出す。そんなある日オリジナルなりチャの存在を知り大驚愕。PBC数年目の村人A

PC:基本的には悪戯好きな石頭たち。

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